2月は、ブラック・ヒストリー・マンス、または、アフリカン・アメリカン・ヒストリー・マンス、黒人歴史月間です。アフリカ系の歴史上重要な人々や出来事を振り返るとともに、功績を讃えるための月です。アメリカだけでなく、カナダ、イギリス、オランダでも同様の月が設けられています。アメリカでは、現大統領前は、黒人大統領誕生など、黒人への門戸は大きく開かれていますが、未だ、偏見、固定観念、先入観、既成概念に囚われた人々の社会には、人種差別が根強く残っています。
いろんな数字が出されています。収入中央値白人で$71300、黒人で$43300、持ち家があるの割合白人72%、黒人43%、平均時給白人$25.22、黒人$18.49、定年後の貯蓄口座がある割合白人65%、黒人40%、失業率白人5.3%、黒人11.4%、貧困の割合白人10%、黒人26%、黒人の収監は白人の5倍、違法薬物の使用割合は黒人白人で同様であるものの投獄されるのは黒人が白人の6倍。犯罪や再犯率も黒人のほうが高いです。 けして、能力がないとか、良心がないとか、忍耐がないとかの問題の結果ではありません。能力を生かせる機会を平等に与えられない、平等に裁かれない、平等に扱われないといった社会背景の結果他なりません。 近所のアートギャラリーでは、毎年この時期、黒人の歴史の展示をしています。初めて見たときは、目を疑いました。映画の中でみていたこと、それが現実にあったことを物語ります。そして、けしてまだ過去のものではない、身も心も囚われたまま、見えない境界が残っています。市民権運動の伝説的リーダーであったマーティン・ルーサー・キングが暗殺されて4月4日で、50周年になります。彼の意志とともに、真の解放のために、さらに声をあげていかなければなりません。
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どちらかというと犬派ですが、 CategoriesArchives
January 2023
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