(YouTube の報告内容です。)
1週間前の5月25日に、ミネソタ州ミネアポリスで、ジョージ・フロイドが警察の不当な暴力により亡くなったことに対しての抗議のデモがアメリカ各地で起こっています。平和的なデモがほとんどの中、アナーキーグループやデモ隊と関係ないところからやってくる略奪者による暴徒化で、暴力で混沌とした状況が報道されています。 この週末から、ロサンジェルス 全体で、外出禁止令が発令され、午後6時から翌朝5時まで、外出できなくなりました。コロナ感染予防の外出禁止とは異なり、外出できる理由は、仕事から戻るためや、緊急の医療機関への訪問に限られ、その他の理由での外出は、逮捕となる厳しいものです。ロサンジェルス郡にあるここロングビーチは、今日午後1時から外出禁止となりました。 ロサンジェルス では、4日目に、デモ隊の一部がフリーウェイの流れ、交通を止めるということがおきました。また、警官隊との衝突がおこり、パトカーに火がつけられたり、警官が襲われたりしました。これらは、主にアナーキーグループによるものです。秩序をまもり、計画的通りに出て、効果的にメッセージを伝えるデモの本体とは別のグループです。デモ主催者が、予定し準備したデモに現れては、途中から、行動を別にし、過激な行動にでています。 5日目から、各地で、商店をねらった略奪行為が目立つようになりました。休業要請で閉まっている店内に、押し入り、次から次へと商品を奪って逃げていく様子が、撮影されています。白昼堂々と、そして、夜になっても略諾行為は広がっていく一方でした。スーパーマーケット、ドラグストア、スポーツ用品店、靴屋、ブランドショップなど。ディスカウント商品を扱うお店から高級ブランド品を扱うお店などあらゆる商店が狙われました。 これら略奪を行っている人たちは、そのほとんどが、市外や州外からやってきた人達で、入り口ドアやガラスの壁を破って店内にはいるためのハンマーなどの道具を用意してやってくるのです。SNSで情報を拡散し、その他多くのひとを扇動して、人を呼び、大勢で行為におよぶのです。最初は、デモ隊に混じって、商店に近づいていましたが、ターゲットとなるお店の範囲が広がり、デモ行進とは全く関係ないところで起っていきました。一部の店の店主は、銃を構えて、略奪者の進入を防ごうとしていました。 地元警察だけでは、対応しきれないため、州兵も出動し、町中をパトカーや消防車が走り回り、空は、ヘリが飛びうという物々しい夜でした。1992年に起こった、LA 暴動を思い起こすという声を聞きました。 今日も、各地で平和的なデモが行われています。デモ隊が、暴徒化して、略奪行為をしていると勘違いするような報道が目につきます。しかし、デモにて抗議をしている人たちは、略奪者ではありません。略奪者は犯罪者です。デモは、法律で認められた行為で、デモ隊は、皮膚の色関係なく、一人の命は尊ばれるべきで、権力の乱用による不当な扱いに屈しないと抗議の声をあげる人たちです。 コロナ感染は収束していません。感染が広がることも考えられます。人種差別でこれまで不当に亡くなっている人の命、不当な扱いに苦しんでいる人の基本的な人権には変えられないのです。それだけ、人種差別と警察の権力乱用の暴力による迫害は危急しています。
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January 2023
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