アメリカも日本も感染者数が減らず、どうしたものでしょう。感染予防 VS 経済再開の構図の中で、人々の分断が起こり、強がりと戸惑いに揺れる人々。冷静さと客観性を失ってくると危険です。
様々な統計集積がなされ、いろんなデータ分析が出され、的確な判断をしていくための情報が整っているように思えど、そうでもなく。こういったデータにはそれぞれ理由と目的があって、適切に理解されれば、人々の良識も良心もコロナ終息に向けて正しく方向づけされるのでしょうけれど。 中には、詳しい説明があって、やっとどうことを表しているグラフなのかと理解できる高度なものもあります。専門家とAIで英知を駆使して出される数値は、なるほどと考えさせられます。 これらデータもお国柄や地域性がでているように思います。 日本では、夜の街で感染が広がったことから、職業別の統計が出されています。また、各主要駅での人の流れの推移。車社会のロサンジェルスでは、出そうにも出せません。すごいのは、都道府県間の流動状況のデータです。まさにGPS位置情報ポイントデータ、ビッグデータ処理能力、そしてAIが活躍。画像も美しく、立体的でわかりやすいです。都道府県別のデータも一度にみられ、それぞれでの比較もわかりやすくなっているのが日本の統計。陽性者の入院/宿泊療養/自宅療養の統計など細かいです。接触歴の不明者数と増加比も興味深いです。発熱等の相談件数まで出されています。 アメリカは、州や自治体、研究機関によって、データの出し方もそれぞれ個性的です。ジョンズ・ホプキンズ大学のコロナウィルスセンターの集計の範囲と速さと正確さは、世界で認められたものです。必要最低限ながらもMust-Seeの統計を提供してくれています。 ロサンジェルスでは、性別分の統計にも、”男””女”だけでなく”その他”が設けられています。年齢別の統計も、分けられ方が細かいです。若年層、高齢者を大雑把に分けたものは偏見の原因にもなり意味がないのです。興味深いのは、貧困層での感染者数や死者が細かく出されていること。貧困家庭が多い地域は、感染者、死者の割合が多いです。そして、人種別の統計も様々なものが出されます。移民を含めラテン系の人口が多いロサンジェルスはの感染者数は白人のおよそ2倍です。日本のような職業別のデータが見当たりませんが、シニアセンターでのスタッフの感染状況、刑務所や拘置所での感染状況、ホームレス対策スタッフの感染状況などは日々アップデートされています。どのくらいの割合の人が(週単位で)、ステイホームしていたか、ソーシャルディスタンスを保たないで人々と接触したか、食糧の不足を心配したか、精神的ストレスを感じたか等を月日の経過と共にその推移も出されています。よく調べています。CDC(アメリカ疾病予防管理センター)は民間の研究所と連携して、各地の血清有病率を出し、その動向を観察しています。 データが、どんな目的をもって、どのように集計されて算出されるかの理解をしてみることによって、単なる数字ではなく、その背景や事実の把握になります。なによりも、我々の行動に生かしてこそ、データも喜んでくれます。よし、がんばってデータと仲良くなるぞ。
0 Comments
Leave a Reply. |
Author
どちらかというと犬派ですが、 CategoriesArchives
January 2023
Copyright ⓒ 2021
|