車の進化と退化

ロケ先々でレンタカーにお世話になります。最新の車に触れられる機会です。最近は、好きな車を選んで下さいと、目の前にいろいろ並べられて、いったいどれを選んだらいいか迷わされます。これをどうぞと、１台を用意してくれるほうが全然楽なのに。

車の装備もどんどん進化していますね。座席シートが暖かくなるのは、一般的でしたが、今では、冷たくなる、風が出てくるなどあります。ハンドルが暖かくなるのはありましたが、これもまた冷たくなるのがあります。暑い日にはありがたい。

バックモードにすると現れるリアビューカメラ。もうお馴染みです。後ろを振り返ることなく後方がよく見えます。楽ちん楽ちん。このカメラの画角の広さ、画面のクリアさ、明るさ、思わずみとれてしまいます。ついでに、自動的にサイドミラーが下をむいてくれます。初めての時は、いったい何を見ているのかと、混乱極まりなかったのですが、なかなか見えにくい車体の脇をみせてくれているわけです。リアビューカメラで後ろ、そして下を向いたサイドミラーでサイドの下方が見られればまず安心というわけです。バックミラーもなくなってきていますから。

自動ブレーキにもびっくりします。バックしていて、まだまだぶつからないのに、壁から一定距離に達すると、車がガックンと止まる。止まる寸前までバックしていくという、車とのかけひきに、どっと疲れてしまいます。ちょっと前には、壁に近づいたら、シートがブルブルと震えるのもありました。体がびっくりしました。

衝撃的なのは、なんといってもギアです。ギアのレバーがありません。中央コーンソールに、丸いダイヤルノブです。これでいいの？と思ってしまいますが、正しく役目を果たしてくれます。（当然。）最近見かけたのは、横や縦に並んだボタン形式。ここまでくると、ラジオか、空調か、と戸惑ってしまい、バックしようとして、どこにバックギアがあるのか探す始末です。ちょっと危ないかな〜。

危ないといえば、最新のレンタカーに乗り慣れた後、ロケが終わり、自分の車に戻ったとき。鍵は突っ込むタイプ、リアビューカメラがないし、レバー式ギア、自分の車に一番戸惑ってしまう始末です。技術進化で、退化していきつつある感覚を、頭と体をつかった運転で、取り戻す瞬間です。

皆さん、安全運転を！

見よ！　PRNDL の場所。　
トランクのドアが開けられない！こんなところから開けるのでした。
足元を照らしていただいて、ついついノリで楽しんでしまう。